<ソフトバンク3-9日本ハム>◇23日◇北九州市民

 日本ハム打線が、中軸トリオのオール猛打賞の爆発で5連勝に導いた。3番稲葉篤紀外野手(37)が先制打、4番小谷野栄一内野手(29)が中押しの3打点、5番糸井嘉男外野手(28)がダメ押し7号と、それぞれ効果的な打点を挙げた。1番田中賢介内野手(29)も含め4人が3安打で、相手投手陣を前半で粉砕した。

 特に「ミスタージューン」の猛爆が止まらない。糸井は6月、67打数30安打の大当たり。打率、得点圏打率でトップの同僚田中に迫っている。昨年に月間MVPを受賞したこの6月、打線の核を担う働きだ。両翼92メートルの右翼席上段に放り込んだが「自分のことよりチームが今、波に乗っているんでね」と話した。

 3番稲葉は指名打者で打撃に専念し、あと本塁打でサイクル安打の活躍。最終打席の凡打に「本塁打?

 そんなに甘くないから」と笑ったが貴重な2打点。「コツコツやっていくのがうちらしい」と笑顔だった。4番小谷野は9回に3本目を放ち、今季初の中軸3安打トリオが完成した。

 交流戦後のリーグ戦再開後、5試合で3度目の2ケタ安打。「みんながつなげて打線になっている」と小谷野。多少の残塁の多さはあるが、バットが振れている結果だ。反攻の夏へ、糸井は「借金はまだ5つあるし、気を抜かずにやっていきたい」と、真剣な表情で猛打ショーの夜を締めくくっていた。【村上秀明】

 [2010年6月24日11時25分

 紙面から]ソーシャルブックマーク