<西武12-8ロッテ>◇10日◇西武ドーム

 ロッテの勝利への執念が表れていた。7-5の7回2死一、二塁から西武フェルナンデスの三塁線を破る二塁打の判定に対し、「ファウルだと思った」と三塁手の今江が山崎三塁塁審に詰め寄った。なだめられた後、今度はベンチから飛び出した西村徳文監督(50)が猛抗議。しかし判定は変わらなかった。これで1点差となり、なお2死二、三塁。直後に3番手の小野が中村に逆転3ランを浴びた。

 逆転優勝へ1敗も許されない首位西武との3連戦だった。新4番の福浦が2本塁打を含む4打点と奮起。先発成瀬の乱調で5-5の同点とされた直後の7回には、主将西岡の適時三塁打で2点勝ち越したが、救援陣が踏ん張れなかった。

 3連敗で首位とは4ゲーム差に開き、自力優勝の可能性が消滅した。西村監督は「ここまで来たら誰が打たれたとか言いたくありません。負けは僕の責任です」と悔しさを押し殺すように話した。

 [2010年9月11日11時12分

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