<フェニックス・リーグ:巨人1-12阪神>◇11日◇サンマリン

 阪神坂克彦内野手(25)は11日、CS前哨戦となったみやざきフェニックス・リーグ巨人戦(サンマリン)で、2戦連発の本塁打を含む2安打4打点と大暴れした。3番セカンドで先発。6点リードの4回1死三塁。先発笠原のフルカウントからの6球目、内角の117キロに反応した。体がコマのように、素早く回転。しなるバットでとらえた打球は、大きな放物線を描き右翼スタンドに着弾した。

 相手が主力ではないとはいえ、天敵巨人軍のユニホームをまとった相手に燃えないはずがなかった。2回にも、無死満塁からカーブを右前に運んでいた。「本番を前に、打ててよかったです」。前日は本塁打を放ちながらバントミスを犯し、試合後にバント練習を繰り返した。失敗を、一夜で帳消しにした。片岡打撃コーチも「坂は状態がいい」とたたえた。

 CSでは右腕東野の先発が予想される。1歳年下の、同郷の後輩。シーズンは2打数0安打に抑えられており、意地でも打たなければならない相手だ。今季巨人戦は5打数2安打。シーズン終盤“準レギュラー”として活躍した男がキーマンになる。【鎌田真一郎】

 [2010年10月12日11時52分

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