ドラフト1位で早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)を指名した日本ハムに、うれしい悩みが浮上した。3日、斎藤が先発した早大は優勝決定戦を制し、4季ぶりの優勝と明治神宮大会出場を決めた。だが同大会は決勝が17日の予定で、勝ち進めば、それだけ斎藤の契約が遅れることになる。20日のファンフェスティバルでは新人のお披露目も決まっており、視察した山田GMは「スケジュールは見えてこないよね。でもこればっかりは仕方がない」と苦笑いした。

 もう少しでノーヒットノーランの快投をスタンドで観戦した同GMは「(大記録の)雰囲気はあったけどね。エラーも出てしまったし、しょうがない。でもプレッシャーがかかった中でいいピッチングができる、これが斎藤の持ち味」と喜んだ。だが、先のことに目を向けると、頭は痛い。

 日本ハムは、昨年からファンフェスティバルで新人をお披露目する企画を実施しており、目玉にもなっている。その前日には札幌市内にある合宿所などの視察見学も予定されている。決勝戦まで勝ち上がれば、時間的にタイトとなるだけでなく、雨天順延でもあれば、参加すらできなくなることも想定される。

 実力を発揮して勝利を重ねてくれることはうれしいが…。同GMは「北海道のファンも待っているだろうからね」。最悪の場合は、後日に佑ちゃんだけの“個人お披露目会”を開くなど、新たなプランが必要になる。【本間翼】

 [2010年11月4日10時32分

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