♪ズン、ズン、ズン、ズンドコ、とおる~!

 西武からFA宣言し、ソフトバンク入りした細川亨捕手(30)が6日、福岡市内で行われた入団会見で、来季も打席への入場曲に歌手氷川きよしの「きよしのズンドコ節」を起用することを明かした。正式に4年契約を結び、背番号は西武時代と同じ「27」。新天地で最も期待されているのは守備だが、打席でも大歓声のズンドコ節を背に、大暴れする。

 細川流の新天地福岡での決意表明だった。本拠福岡ヤフードームに隣接するホテルでの入団会見。秋山監督、内川と並んだ壇上できっぱりと宣言した。

 「氷川きよしさんも福岡の方。来年もズンドコ節でいきます。福岡ドームをきよしコールで沸かせます」

 顔が似ていることもあり、西武時代も打席への入場曲に演歌歌手、氷川きよしの「きよしのズンドコ節」を起用してきた。福岡への移籍だけに、細川は鷹ファンのプレゼントとして、ズンドコ節続行を心に決めていた。

 パンチ力ある打撃も、大歓声を背に受ければ破壊力を増すに違いない。今年6月18日からの西武ドームでの対ホークス3連戦。細川は初戦から満塁弾、3ラン、満塁弾と3試合連続アーチを放った。秋山監督は「打つ方もウチの試合で本塁打かっ飛ばしているからな」と語ったように、勝負強い打力にも期待をかけている。細川も今オフのパワーアップを目指し、競泳で五輪2大会連続2冠の北島康介のトレーナーを務める佐々木秀男氏(41)の指導を受けることを決定済み。鷹ファンの大エールが後押ししてくれるというわけだ。

 すでに身も心も博多っ子だ。この日の会見には内川と同じくチームカラーの黄色のネクタイで臨んだ。7日は家探しのスケジュールを入れている。

 「福岡はご飯もおいしいし、住みやすいと聞いている。娘もインターネットで見て、ぜひ行きたいと言ってくれている」

 もっとも、沸かせるのは打席入場のときだけではない。杉内、和田のダブル左腕エースはもちろん、強力救援陣を誇る投手陣を預かる責任の大きさは分かっている。ひときわ力強い口調で言い切った。

 「自分の頭の中では日本一しかありません。秋山監督を胴上げして、男にしたい」

 背番号は西武時代と同じ27。扇の要として、ソフトバンクを頂点に導く。

 [2010年12月7日12時3分

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