カーブで仕留める!

 ソフトバンク和田毅投手(29)が8日、カーブを決め球で使うことを宣言した。宮崎キャンプを訪問した日刊スポーツ評論家の小宮山悟氏(45)が見守る中、カーブ、スライダーなどを交え、ブルペンで63球を投げ込んだ。早大の先輩として慕う小宮山氏に「(カーブが)昨年より落ちるようになったでしょ」と話しかけるなど、手応えいっぱいのブルペンだった。

 和田

 キャンプの疲れもあって、直球はあまり走ってなかった。もっといいところを小宮山さんに見せたかったな。でも、変化球はうまくコントロールできた。カーブを(カウントで)追い込んでからも、投げられるように磨いていきたい。

 小宮山氏からはカーブについて「まだ未完成」という評価を受けた。今後は実戦で出し惜しみすることなく、投げていくことも提言された。

 小宮山氏

 和田のカーブはまだカウント稼ぎで使えるレベル。紅白戦、オープン戦で、どれだけ打者に投げられるか。そこで感覚を覚えて、勝負球にしてほしい。ブルペンでは見栄えしないが、彼はあらゆることを駆使して打者を抑えるタイプ。まあ、活躍することは間違いない。もっと上を目指す上で、球種は多い方がいい。

 小宮山氏が現役時代の04年から「カーブを覚えた方がいい」と、和田は助言を受けていたという。切れ味抜群のスライダーに加え、打者のタイミングを外すカーブを覚えれば、鬼に金棒。20勝も沢村賞も見えてくる。

 [2011年2月9日10時55分

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