阿部、小笠原斬りで開幕ローテゲットだ!

 広島の2年目・今村猛投手(19)が、オープン戦開幕投手に指名された。19日の対巨人(サンマリン宮崎)に先発。09年ドラフト1位の今村は、昨季1軍で2試合に登板したが、プロの壁にはね返された。充実度が違う今季は、G打線の内角をえぐり、ベンチの信頼を勝ち取る。

 2年目の今村はひと味違う。12日の練習試合(対日本ハム)に続き、初のオープン戦開幕投手指名は首脳陣の期待の表れ。巨人が相手だが、初対戦でも臆することはない。

 「強いチームに投げられるのはうれしいし、抑えてやろう思います。左打者の内角を攻めたい。阿部さん、小笠原さんを抑えられたら自信になるし、アピールにもなります」。

 新人だった昨季は1軍で2試合に先発したが、防御率15・75という屈辱的な数字だけが残った。高卒ルーキーとして戸惑うことも多く、実力を発揮できなかった。

 その反省から、今季は常に堂々と行動するように意識している。調整も遠投やキャッチボール、走り込みを増やし、ブルペンでは少なめの球数でもボールの質を追求してきた。

 「昨季は外を攻めることが多かったので、今季は内角を多く。そうすれば外角も広く使えますから」。

 野村監督も今村の好調ぶりを認める。「オープン戦開幕投手になるということは、いいキャンプを送っているということ。もちろん結果を出さないといけないが、チャンスを多く与えるランクには来ている」。狙うのは開幕ローテーション入り。右腕でそのキップをつかみとる。

 [2011年2月18日11時37分

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