ソフトバンクに育成選手として入団した前巨人の藤田宗一投手(38)の支配下登録が、早ければ23日にも決定する。20日、A組(1軍)に完全合流。23日の韓国KIAとの練習試合(アイビースタジアム)に中継ぎとして1イニング登板予定で、これが支配下登録への最終テストになる可能性が高まった。

 小林至取締役(43)は「検討しております。枠もありますので。オープン戦を見てからにするか、この時点にするかを協議したい」と話した。現在支配下登録選手は65人。23日の結果次第だが、ベテラン左腕の今後の調整への影響も考え、オープン戦での結果を待たずに支配下登録を決める可能性は高い。藤田は16日と19日の紅白戦2試合で、ともに1イニングを危なげなく無失点に抑えている。秋山監督は「球も操れているし、経験もあるからね」と高評価した。

 キャッチボールやランニングなどを行った藤田は、支配下登録へ向けてさらに気合を入れ直した。「順調です。例年に比べて2試合目にしてはコントロールが良すぎて怖いくらい。頑張ります」。練習中には最年長投手として、早速1軍投手陣に溶け込み周囲を明るくした。ホールド王にも輝いたベテラン左腕にかかる期待が、日に日に高まっている。

 [2011年2月21日10時52分

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