巨人原辰徳監督(52)が10日、ストッパーとして山口鉄也投手(27)を指名する可能性を示唆した。新外国人のジョナサン・アルバラデホ投手(28=ヤンキース)とレビ・ロメロ投手(26)が、確固たる信頼の置ける状態にない中、山口ストッパーの可能性を問われると「ないことは、ない」と選択肢に入っていることを認めた。「彼は計算できる。計算できないままでは、ストッパーを任せるわけにはいかない」と、現時点では2外国人よりも山口の方が、ストッパーの座に近いことを示唆した。

 山口ストッパーで、影響するのが左のセットアッパー。原監督は「金刃、残ってくれないかな。彼は左のセットアッパーとして適している」と、山口の代役に金刃を指名した。

 外国人にも波及する。抑えが山口ならば先発3人を外国人にすることも可能。グライシンガーは先発当確。ゴンザレスと、今日11日の広島戦に先発予定のカルロス・トーレス投手(28=ホワイトソックス)と2番手予定のブライアン・バニスター投手(30=ロイヤルズ)の三つどもえ。残る枠は1から2に増える可能性も浮上したとはいえ、今日の2人は最終テストと言っていい。川崎市のジャイアンツ球場で練習したトーレスは「自分にできることは自分の力を発揮することだけ」と話し、バニスターは「自分はできる限りのことをやる。後は首脳陣が正しい判断をすると思う。自分の仕事をやって、ジャイアンツを優勝に導きたい」とプライドをのぞかせた。