西武渡辺久信監督(46)が牧田和久投手(26)の新人王獲得へ「20セーブ」を目標に設定した。交流戦後から抑えに配置転換されて12試合で7セーブ、救援失敗なしと期待に応えているルーキー。ただ、最下位というチーム状況もあって貢献度ほど数字が伸びていない。目下最大のライバルは打率リーグ5位のロッテ伊志嶺。同監督は「向こうはレギュラーだから、今は伊志嶺(が有力)みたいな感じになってる」と現状分析した。その上で「20セーブくらい挙げれば、新人王が見えてくる」と期待する。

 セーブ量産に“牧田クイック”の使用もバックアップする。7月の球宴で楽天山崎から「ベテランには投げるな」と言われた無走者でのクイック投法。今日2日からはその楽天戦で、渡辺監督は「全然問題ない。タケシ(山崎)もルーキーにあれはきついよ」と笑顔でお墨付きを与えていた。