レイズから戦力外通告を受けた松井秀喜外野手(38)の受け入れ態勢を整えている巨人は、あくまで待ちの姿勢を貫く。27日、都内の球団事務所であらためて獲得姿勢を問われた桃井恒和球団社長(65)はニッコリ笑ってうなずいた。「今年に関しては時間的に難しいよね」と話すように、獲得期限の31日は迫っている。だが、松井が日本球界復帰を希望するならば、すぐさま受け入れる姿勢は変わらない。現状について、読売グループ関係者は「ドアにカギはかかっていないし、そのドアは開いている。あとは彼がドアの前に来てくれるのを待つだけだ」と、例えて話した。

 松井はこの日も、公の場に姿は現さなかった。現状でメジャー球団からのオファーはなく、松井には、レ軍マイナーと再契約、自主練習をしながらのオファー待ち、日本球界復帰、引退という選択肢がある。マイナー行きには消極的とあり、今後にオファーがくる可能性も低い。現実的には巨人復帰か、引退を迫られている。巨人の意向は間接的に松井に伝わっており、今後の決断が注目される。