シェイプアップで1軍デビューを目指す。楽天川口隼人外野手(27)が23日、オフのテーマに体重減を掲げた。シーズン中は最大76キロあったが、「体が重かった。合ってなかった」と方向転換。昨季の71~72キロを目標に、16日からの秋季練習で絞り込みを始めた。全体練習後も1人で30分のランニングを継続。既に74キロまで減量済みだ。「体のキレが戻ってきました」と手応えを口にした。

 パンチ力のある打撃を買われ、今年3月に育成から支配下選手契約を勝ち取った。だが、「甘くなかったですね」。1年目の昨季は2軍戦で打率2割7分を残したが、今季は2割4分7厘。1軍に呼ばれることなく「何もできないまま、シーズンが終わってしまいました」と悔しさが残った。体重を増やしたのも、「何かを変えたくて」。ウエートトレーニングでパワーアップを図ったが、今度はキレを失う悪循環だった。

 だが、そんな日々も「勉強になりました」と笑って振り返る。体を絞った今、「朝の目覚めがいいんです」とシャープになった顔で笑った。1軍切符をつかむため、川口の戦いは、もう始まっている。【古川真弥】