<阪神4-3中日>◇2日◇京セラドーム大阪

 打撃絶好調の中日谷繁元信捕手(42)がまた打った。7回に能見から左中間二塁打。2000安打まであと25本とした。プロ25年目で初となる、開幕戦から4試合連続安打だ。打率5割、セ・リーグ首位打者でもある。それでも「ダメだ。満塁であんなバッティングしているようじゃ」と自らにダメ出しした。

 4回1死満塁の好機で三邪飛に倒れた第2打席が気に入らない。さらに守りきれずサヨナラ負けと後味も悪い。試合前、ウオーミングアップ中に敵となった福留からあいさつを受けた。その福留に打たれ、走られた。気持ちは晴れない。

 一方で、新外国人ブラッドリーは初先発で6回3失点と使えるメドが立った。試合後は野球観を共有する和田と試合の細かい状況について話し合っていた。勝負に徹底してこだわるベテランらしいひとコマ。この姿勢がチームのよりどころ。谷繁なら、やられた分、必ずやり返す。