腰の手術を受け休養を続けている楽天星野仙一監督(67)が25日の日本ハム戦(コボスタ宮城)で復帰することが20日、分かった。リハビリが順調に進めばという条件は残るが、後半戦最初のホームゲームが復帰日に設定された。最下位からの巻き返しを狙うチームにとって朗報だ。

 指揮官の復帰日が、ついに決まった。星野監督が後半戦2カード目初戦、25日の日本ハム戦で帰ってくる。球団は、復帰を祝うセレモニーを行うことも検討中。コボスタ宮城に集まった全員で、闘病生活を終えた星野監督に「お帰りなさい」の気持ちを届けることになりそうだ。

 星野監督は今季開幕後、持病の腰痛が悪化した。5月26日に都内病院で診察を受け、国指定の難病である黄色靱帯(じんたい)骨化症及び椎間板ヘルニアと診断された。同日のヤクルト戦から休養に入り、6月中旬に手術を受けた。退院後は、つえをつきながら散歩を行うなど、精力的にリハビリを続けてきた。ただ、監督本人と密に連絡を取り合う立花球団社長によると、日によって体調にばらつきがあるという。いったんは指揮を執ることが決まった球宴を断念。慎重に探ってきた復帰日が、後半戦開始を前に定まった。

 星野監督が不在の間、順位は5位から6位に後退。球団フロントは監督代行をはじめ、数度にわたる首脳陣の配置転換を断行した。新外国人ラッツを獲得するなど、いろいろと手を打ってきた。前半戦最後の9連戦は5勝4敗と勝ち越し。大久保監督代行が「あきらめてはいないし、ここから優勝する気でやっている。みんなが一致団結、協力し合っている。最下位のチームの雰囲気じゃない」と言ったように、チーム状態は上向きだ。そこに、星野監督が戻ってくる。浮上に向け、最強の追い風となる。<楽天星野監督復帰までの道のり>

 ▼5月26日

 都内病院で黄色靱帯骨化症及び椎間板ヘルニアの診断。ヤクルト戦を休養。佐藤投手コーチが監督代行を務める。

 ▼同27日

 休養が長期にわたることが判明。

 ▼同28日

 手術を決意。チームを離れる。

 ▼6月中旬

 手術。数日で退院し、リハビリ開始。

 ▼同25日

 仙台でリハビリ開始。

 ▼同30日

 球宴の指揮を断念。全パ総監督に。全パ監督は佐藤監督代行。

 ▼7月2日

 新たに大久保2軍監督が監督代行に就任。全パ監督は白紙。

 ▼同3日

 パ・リーグの要望を受け、いったんは断念した全パ監督に。

 ▼同12日

 リハビリが間に合わず、最終的に球宴を断念。