<東京6大学野球:明大6-3東大>◇第2週第1日◇20日◇神宮

 明大・高山俊外野手(3年=日大三)が、先制適時三塁打を含む2安打を放ち、現役最多となるリーグ通算83安打に伸ばした。通算100安打を3年時に達成すれば史上初の快挙。ドラフト1位候補の山崎福也投手(4年=日大三)は不調で先発回避したが、2番手の斉藤大将投手(1年=桐蔭学園)が2回無失点でリーグ戦初勝利を挙げ、東大に先勝した。

 今季初打席でいきなり左中間を破る三塁打。明大・高山が先制点をもたらす、好スタートを切った。「1本出てホッとしたのが一番です」。6回にも二塁打して早大・中村奨吾(4年=天理)を1本上回り、3年生ながら通算83安打として現役トップに立った。

 「背番号20」が今季の目標を表す。20安打すれば、3年終了時では史上初めて100本を超える101安打になる。今春は「38」を背負った。100安打までの残り数字だった。「意識させないとすぐ忘れるタイプですから」と善波達也監督(52)。春は19安打して今季を迎えた。高山は20番を「19だと投手の番号だし春を1本超える数なんで」と説明した。

 この日は2四球を選び、3打数2安打だった。「打ちに行って調子を崩すのがイヤなんで。記録もあるけど、立場からすれば大事なところで打たないと」。3番打者はいう。今季中に100安打を超えるなら、大先輩の高田繁氏(現DeNA・GM)が持つリーグ記録127本が見えてくる。