3大会ぶり3度目のWBC制覇を達成した侍ジャパンが23日、米マイアミから帰国した。成田空港ではメジャー組4人を除く選手、スタッフらの到着を、約1200人のファンが出迎えた。日本中を大熱狂させた侍ジャパンを、日刊スポーツは2月の宮崎強化合宿から計6人の記者で密着取材を続けてきた。それぞれの記者ならではの「名場面」とは-。

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6日、WBC主催の強化試合・阪神戦。日本凱旋(がいせん)の初戦で、大谷翔平があいさつ代わりとばかりに衝撃的な2発をたたきこんだ。1本目は3回の第2打席、片膝をつきながら、右手1本でバックスクリーン右へ。チームメートが頭を抱えるほどの衝撃弾となった。続く第3打席では、左腕の内角高め直球に詰まったが、中越えに3ラン。バットを折られても本塁打とし、メジャーでも屈指のパワーを見せつけた。

世界一奪回へ、周囲の期待が膨らむ2打席連発だったに違いない。状態万全で帰国した大谷。時差ぼけが残る中で、試合前のフリー打撃で特大弾を連発した。「調整は今のところ順調に来てると思うので、チーム全員でもっともっと調子を上げていって、いいチームで初戦を迎えられたら、十分に上を狙える」。言葉だけでなく、パフォーマンスで証明し、侍ジャパンを勢いづけた。【斎藤庸裕】

【まとめ】WBC名場面 大谷翔平衝撃2発、ヌートバーに万雷拍手、ベンチに飾られたユニ…