侍ジャパン連覇の鍵を握る攻撃陣の下準備に、大谷翔平投手(31)をはじめ、鈴木誠也外野手(31)らのメジャーリーガーの知恵と経験を最大限に生かす方向性が固まった。日本での1次ラウンドを全勝で終えた侍ナインは11日午前3時過ぎ、チャーター機でマイアミ入りし、午後2時過ぎから同地郊外の大学施設で練習を開始。時差ボケ解消目的で南国の日差しを浴び、軽快な動きを披露した。その一方、14日(同15日)のベネズエラ戦へ向け、決戦までに現役メジャー選手による特別講座を実施するプランが明らかになった。
韓国や台湾など、過去の国際大会で何度も対戦してきた相手ではない。WBCでは初対決となるベネズエラ相手の準々決勝。ドジャースで分析を担当するアイアトン氏をはじめ、メジャー各選手の豊富なデータ量に不足はない。ただ、数字だけで測れるほど、緊迫した戦いは簡単ではない。そこで頼りになるのが、大谷、鈴木らが培ってきた肌身の感覚だった。
総合的な戦術を担当する金子誠ヘッドコーチは、1次ラウンドとの明確な相違点を明かした。「これまでは、我々も直接見てきた相手だが、これからは違う。データについては専門的な人もいる」としながらも、現役メジャーの肉声に期待を寄せた。「彼らもいろいろと話してくれると思うし、そういう時間を取ろうと思っています。彼ら同士でも話はすると思います」。全体ミーティングでは、大谷、鈴木らに、より具体的な「傾向と対策」として参考意見を求める方針だ。
この日の自主練習では、大谷、鈴木は打撃練習を行わなかったものの、同組でフリー打撃を行った岡本、村上が快音を連発。フロリダの青空を受け、気持ち良さそうに汗を拭っていた。

