好角家で漫画家のやくみつるさん(64)の書き下ろした絵馬(各1000円)が、夏場所開催期間中に相撲博物館で限定200枚授与されている。

相撲の神様「野見宿禰(のみのすくね)」を祭る野見宿禰神社とのコラボ企画。雲竜型の綱を締めた横綱が神社に向けて土俵入りを披露する様子が描かれており、「絵馬を通じて、地元にある神社へのありがたみを感じてもらえるきっかけになれば」と願っている。

やくさんは過去に絵馬の絵図を手がけた経験を生かしながら、使用されている木材に自分の指定した色がくっきり出るようこだわった。下書き、ペン入れなどを繰り返し3種類のデザイン案を入稿。専門会社が担当した出来栄えはまるで版画のように思い描いた色合いになっていたと仕上がりにも満足。「相撲の歴史を感じられる古風なグッズの制作に携われたことはうれしい。国技館に来たお客さんが記念にと手に取ってくれたら」と期待する。

気になる反応は、というと、相撲協会の担当者は「限定品ですので、千秋楽まで残るように調整しています」と上々の人気ぶり。今年の初場所から始まった相撲みくじ(1回400円)と並んで注目されているという。【平山連】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

漫画家のやくみつるさんの書き下ろした絵馬などが並ぶ相撲博物館内にある野見宿禰神社の授与所(撮影・平山連)
漫画家のやくみつるさんの書き下ろした絵馬などが並ぶ相撲博物館内にある野見宿禰神社の授与所(撮影・平山連)
愛くるしい相撲みくじも授与されている(撮影・平山連)
愛くるしい相撲みくじも授与されている(撮影・平山連)
相撲みくじを引いてみると、「平幕」だった(撮影・平山連)
相撲みくじを引いてみると、「平幕」だった(撮影・平山連)