新十両で西14枚目の草野(23=伊勢ケ浜)が記録を塗り替えた。元幕内の志摩ノ海を押し出し、土つかずの10連勝。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、新十両で初日から10連勝は初めて。大の里(23年秋場所)や兄弟子の尊富士(24年初場所)ら4人が持っていた9連勝の記録に前日に並び、この日追い抜いた。

10連勝とした一番は、行司差し違えでの白星。立ち合いから前に出て、際どく足を残した。審判団の協議を待つ間は「どきどきしたけれど、勝ったかなという気もしていた」。新記録については「頭の片隅に置いていたけれど、集中していた。明日もある。気を抜かずにやりたい」と表情を引き締めた。

日大出身で、2年前に学生横綱の称号を手にした逸材。初土俵から5場所で十両に上がり、快進撃を続ける。2敗力士がいなくなり、2番手とは3差に開いた。それでも「気にせず自分の相撲を取るだけ」と目の前の一番に全力を注ぐ。取組に向かう前に「付け人に優しく背中を2回たたいてもらう」のが今場所からの“ルーティン”。負け知らずの儀式で、さらに白星を重ねていく。【奥岡幹浩】

草野(奥)は押し出しで志摩ノ海を破る(撮影・和賀正仁)
草野(奥)は押し出しで志摩ノ海を破る(撮影・和賀正仁)