WBA世界ライトフライ級王者田口良一(29)が所属するワタナベジムが4日に都内のジムで、8月31日に東京・大田区総合体育館でのダブル世界戦を発表した。2階級制覇を狙う同級1位宮崎亮(27)と初の日本人対決が決まった。

 3年ぶりの世界戦となる宮崎は、王座奪取に自信を見せた。田口がかつてピアノを弾いている映像を見たことがあり「僕がベルトをもらうので、代わりにグランドピアノをプレゼントします」と挑発。その後も「格闘家としての生まれ持ったポテンシャルが違う」「僕は路上でもかなり戦っている。引き出しの数では負けない」と強気のコメントを連発した。

 WBAミニマム級王座を2度防衛し、無敗のまま返上。だが、2階級制覇に弾みをつける予定だった13年12月の試合で減量に失敗し、世界の舞台から遠のいた。ようやく巡ってきた一戦には引退覚悟で臨む。「チャンスは何回も巡ってこない。すぱっとチャンピオンになる」と力を込めた。