第21回日刊バトル大賞プロレス部門のMVPに、新日本プロレスの内藤哲也(34)が選ばれた。15~21日までニッカンコムにて実施されたファン投票で、52%と断トツの支持を得た。年間最高試合も、G1クライマックスでの内藤-オメガ戦に決定した。なお、同大賞のボクシング部門は、年明けに実施します。

 今年大ブレークした内藤を、日刊読者も支持した。MVPの投票では、内藤が2位オメガの16%に3倍以上の差をつけた。年間最高試合でも2位の丸藤-オカダ戦(G1)の19%を大きく引き離す29%の支持で1位。メキシコから新ユニット「ロスインゴベルナブレス」を持ち帰り、巻き起こしたムーブメントだけでなく、試合内容でも高い評価を得た。

 「プロレス大賞もうれしいが、ファンのみなさまが選んでくれた日刊バトル大賞は、ボクにとって最も価値がある賞です。本当に最高の1年でした」と、内藤は喜びを語った。「ロスインゴ-」は、制御不能という意味で、内藤はその名前通り、常識破りのパフォーマンスでファンを熱狂させていった。

 IWGPヘビー級王座に続き、IWGPインターコンチネンタル王座も獲得。来年1月4日の東京ドーム大会では、新日本のエースとして常に背中を追いかけてきた棚橋の挑戦を受ける。「ずっと棚橋を引きずり下ろすのはボクの役目だと思っていたが、今年1月にオカダに負けてトップじゃなくなった。だから、最後のとどめを刺してやりますよ」。長年の壁を打ち破って、内藤は17年も新日本の中心に立ち続ける。【桝田朗】