ボクシングの12年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位村田諒太(帝拳)が12日、31歳の誕生日を迎えた。都内のジムで汗を流し、「30歳はインパクトがありましたが、今年は薄いですね」と言いながらも、「周りに感謝の気持ちを持つ」と誓いを述べた。昨年は1月末に試合が控えていたため祝うこともなかったが、「今年は家族とケーキくらいは食べますよ」と笑顔もみせた。

 30歳の1年は4戦4勝(4KO)と自信を深めた。「あまりにも早いですね」と31歳になるまでの365日を振り返りながらも、「今年は本当に良い年にしたいですね」と言葉に力を込めた。

 昨年末、世界前哨戦と銘打たれた試合となったプロ12戦目を、3回KOで快勝。勢いをつけて、早ければ春にも世界初挑戦をにらむ。同門で次戦がV12戦になる34歳のWBC世界バンタム級王者山中慎介の名前も挙げながら、「山中さんや他の選手も現役で頑張っている。ミドル級はこれくらいからがピークの選手が多い。僕もそうだと思っている」と述べた。