ボクシングの帝拳ジムは7日、WBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が8月15日に京都・島津アリーナ京都で13度目の防衛戦を行うと発表した。挑戦者は同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)で、23戦全勝(17KO)の戦績を持つ。都内のジムで会見した山中は「防衛戦の中でも1番強い相手。最高の舞台を用意してもらった」と気合の表情で述べた。

 真夏の大一番には、具志堅用高が持つ日本人の世界戦連続防衛記録13回に並ぶ偉業がかかる。会見ではその具志堅氏からのメッセージビデオが流され、「山中君の今までのボクシングを見たら塗り替えるよ。塗り替えてほしいね」とV14での記録更新までを期待された。映像を見た山中は「うれしいですね。本心で言ってくれているのが分かります。勝って目の前で報告したい」と感謝した。

 ネリについては「メキシカンのイメージはない。ディフェンスがうまくて、L字ガードも使う。パンチの1つ1つも強い最強のチャレンジャー」と分析して警戒した。ただし、「神の左」の異名を授かる左拳については「どこかで当たるイメージはある」と断言。南京都高時代を過ごした京都での決戦に自信をみせた。