IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(29)が、ケニー・オメガと60分時間切れの死闘の末、6度目の防衛を果たした。

 1月4日、東京ドーム大会では2人で46分45秒の死闘を演じ、オカダが勝利していた。今回は、その時間も内容も上回る戦いだった。35分過ぎに、強引なジャーマンスープレックス2連発から、会心のレインメーカーで決まったかと思ったが、オメガが驚異的な粘りでカウント2・8で返す。オカダのドロップキックを空中で捕まえパワーボムで返すというオメガの神業も出るなど、死力を尽くした戦いは、最後まで決着が着かなかった。

 試合後オカダは「振り返れば、いろいろありすぎて、まさかね。オレも60分かかる相手だと思っていなかった。60分で倒せない相手がいるとは思っていなかった。プロレスにあらためて驚いた試合でした」と振り返った。60分引き分けになった原因を「お互いがこのベルトを試合後に巻きたいと思ったこと。あきらめない気持ちが死闘になった」と話した。

 会見中に、この日エルガンを破ったCodyが乱入し、ベルトへの挑戦を宣言。7月2日、3日に新日本主催のロサンゼルス大会が決まっており「正式に決まっていないけど、ロサンゼルスでいいチャレンジャーになるんじゃないかな」と話していた。