2013年12月の世界戦で混乱が生じたことなどを理由に日本ボクシングコミッション(JBC)から事実上の資格剥奪処分を受けた当時亀田ジム会長の吉井真二氏、マネジャーの嶋聡氏が処分不当としてJBC相手に資格回復の地位確認や損害賠償を求め東京地裁に起こした訴訟で、JBCは19日、和解が成立したと発表した。

 両氏が損害賠償を求めないこと、JBCが両氏に2017年度の各ライセンスを付与することを確認した。JBC認可を受けてのジムとしての再活動が可能となる。

 スーパーフライ級世界王座統一戦で次男亀田大毅が体重超過の相手に敗れながら王座を保持。混乱を招いたとして吉井氏らが処分され「亀田3兄弟」は国内で試合ができない状態が続いた。長男興毅と大毅は引退し、昨年10月に三男和毅(協栄)が新たに所属契約を結びライセンス発行を受けた。

 吉井氏、嶋氏の代理人の北村晴男弁護士は「不当な処分と認められ、こちらの名誉回復がなされたと理解している」とコメントした。