ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)の標的が強打をアピールした。

 同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)が10日に都内で2回のスパーリングを披露。パートナーが途中から力を入れて攻めると、持ち味の回転力ある連打に得意の左ストレートを打ち返した。2回途中で「手を抜け」の声が掛かるほど。23勝(17KO)のホープは「パンチの数と若さで勝つ。1回から攻め、6回KOで勝つ。記録を止めるためにきた」と豪語。偵察した山中陣営の大和トレーナーは「想定通りと確認できた。山中が切り捨てる」と、日本タイV13を確信していた。