ボクシングのWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が、走り込みキャンプに突入している。

 同級王者アッサン・エンダム(33=フランス)に5月には物議を醸す判定負けとなったが、10月22日に東京両国国技館で直接再戦する。11日には千葉・成田市内で、のキャンプを公開した。

 村田は3日に世界再挑戦を発表後、7日からキャンプに突入している。前回の世界初挑戦時は沖縄の平地だったが、今回はアップダウンの激しいゴルフ場で強度も増している。開始前には中村正彦コーチから「前回勝てなかったのだから、今回はもっと厳しくする」と通告された。村田は「ハイと言うしかない。毎回、あと何回練習と数えてます」と苦笑いする。午前は10キロ走、午後はダッシュ中心とメニューは同じでも、本数やタイム設定が上がった。

 「まずはベースの基礎作り。足腰に負担かけ、心肺機能も高まる。追い込んで乗り切れば、メンタルも鍛えられる。自信を持ってスパーリングにも入れる」と、14日まで走り込む。ジムメイトの元世界2階級制覇王者粟生隆寛(33)が今回のパートナー。5戦目で初めて判定、世界初挑戦はダウン奪うが判定負け、直接再戦で王座奪取と、村田は「同じで聞けることもあり、心強くありがたい」と、先輩の同伴を歓迎した。