日本ミニマム級王者の小西伶弥(24=真正)が、同級1位小野心(34=ワタナベ)を破り、初防衛に成功した。

 5回終了時で3-0と小西が優勢だったが「想像でやっていることと、リングでやっていることが全然違った。(小野の攻撃が)多彩で苦戦しました」と練習の成果を十分に発揮できず、徐々に苦しい展開となった。それでも、中盤以降から左ボディーでダメージを与え続け、2-0の判定勝ち。王座を守り切ったが「申し訳ない姿を見せてしまった。全然ダメ。納得いかない」と笑顔はなかった。

 山下正人会長も「今日のボクシングは相手に合わせすぎ」と辛口評価。今後については「チャンスをつくる。WBAに照準を合わせる」と世界挑戦を示唆した。