IBF世界スーパーバンタム級3位岩佐亮佑(27=セレス)が、2度目の挑戦で新王者となった。同級王者小国以載(29=角海老宝石)に2回までに3度ダウンを奪い、口の傷とダメージからのレフェリーストップで6回2分16秒TKO勝ちした。初防衛に失敗した小国は引退を表明。

 血まみれのトランクスをはき、真っ赤にぬれた口で小国は「引退です、引退です! しゃあないです、負けてしまったんやから」と叫んだ。昨年大みそかに怪物王者グスマンにKO勝ちし、世間の度肝を抜いた男が「もう体がついていかない」とこぼした。苦手なサウスポー相手に長引けば勝ち目がないと「イチかバチか」で全開の短期決戦を仕掛けたが、3度ダウン。「岩佐君がうまいんやけど、百発百中でもらってましたからね」と苦笑いした。