アントニオ猪木(74)が文化の日の3日、都内の日大芸術学部の学園祭「日芸祭」でトークショーを開催した。トークショー後、希望者に“闘魂注入ビンタ”をたたき込んだが、ミス日芸コンテスト2017にエントリー中の候補の女子大生に、妥協のない“闘魂注入ビンタ”を張り、涙ぐませてしまう一幕もあった。

 猪木は、中庭ステージに乗り込むと「元気ですかぁ~!!」と、いつも通りの絶叫でスタートしたが「元気があれば、何でも出来る…本当かなぁ?」と、やや弱気な様子。「日芸祭」でのトークショーは13年、15年に続き今回が3回目だが「最近、認知症にかかってねぇ…3回目? 4回目? 何だか分かんないけど、ご縁があってねぇ。今日は、政治と3面記事の話は絶対にしないでくれという…大体、俺、新聞見ないから」と苦笑いした。

 猪木はトークショー後、木村政司学部長をはじめとした関係者、希望者に“闘魂注入ビンタ”を張った。その中、唯一の女性としてミス日芸コンテスト2017にエントリーしている、演劇学科3年の小熊菜摘さんがいた。主催者側からは、小熊さんには手加減をするよう依頼があったが、猪木は「男女平等ですからね」と豪語。両手をほおに当てた後、胸に当てておびえる小熊さんの左ほおに、右手を振り抜いてビンタした。“闘魂注入ビンタ”を受けた小熊さんは、あまりの衝撃に「歯が痛いです」と言い、両手でほおを押さえた。目には、うっすら涙も浮かんでいた。

 猪木はトークショー後、木村学部長ら関係者と会談を行った。猪木が「講義の話も、あるんですよ。ちゃんとした政治のあり方を、30分くらいにまとめて」と言うと、木村学部長も「闘魂は大事な言葉。ぜひ、近いうちに特別講義をやっていただけないでしょうか?」と要請した。【村上幸将】