キックボクシングのRISE121大会が23日、東京ドームシティーホールで行われ、RIZINなどでも活躍する“神童”那須川天心(19)が、デビュー以来無敗の26連勝を飾った。

 RISEバンタム級王者の那須川は、イグナシオ・カプロンチ(31=アルゼンチン)と2度目の防衛戦だったが、相手の体重オーバーでノンタイトルに。試合では、南米で20本以上のベルトを獲得した実力者を初回からキック、パンチで圧倒。2回に、飛びヒザ蹴りでぐらつかせ、右ボディーでダウンを奪うと、3回に一気にたたみかた。左ボディーで2度目のダウンを奪うと、胴回し回転蹴りという超難度の蹴り技も披露。さらに左ヒザ蹴りを頭部に見舞い、1分15秒、KO勝ちした。

 那須川は「イグナシオ選手の体重オーバーは、プロとしてどうかと思うが、本当に強いファイターだった。またベストのときに、次はボクがアルゼンチンに行って試合してもいいですよ。このベルトはボクが16歳のときに初めて取ったベルト。これからどんなベルトを取っても、ボクにはこのベルトだけでいい。世界最高の選手がRISEにいるということを分かってもらえればいい。トーナメントの優勝者、是非オレと戦いましょう。体重57キロだけど、オレは気にしないので」と、この日行われた57キロ以下のトーナメント優勝者に、対戦を呼びかけた。また、年末に出場予定のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会へ向け「また、インパクトのあるすばらしい試合をすると思うので、応援よろしくお願いします」とファンにあいさつした。