30日に7度目の防衛に成功したボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が31日、横浜市の所属ジムで会見に臨んだ。

 同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)を3回TKOで下した後に続き、あらためてバンタム級に転級する意向を口にした。井上は「ファンが満足するゾクゾクするような試合をしたい。バンタム級では挑戦者。(王者よりも)挑戦者する方が気持ちもワクワクする」と決意を新たにした。

 「(スポーツ)新聞が全部1面で満足しています」と笑顔をみせた師匠の大橋秀行会長(52)は来年のマッチメークについて言及。「18年はバンタム級で3階級制覇、そして防衛戦、(団体王座)統一戦と考えています」と説明した。続けて井上も「自分も同じ気持ちでいるので、バンタム級で一からスタートしたい」と晴れやかな表情を浮かべた。また父の真吾トレーナーは「1つ1つの練習も漠然と流すことなく、何のために、何が必要かを考えて分かってきている」と2017年で成長した精神面も高く評価していた。