ヘビー級王者のAJスタイルズ(40)が28日のPPV大会(米フィラデルフィア)で控えるタイトル前哨戦で、1日2試合の不利なマッチメークに応じた。1対2のハンディキャップ王座戦で、挑戦者ではぐれコンビのケビン・オーエンズ(33)、サミ・ゼイン(33)とシングル戦で対戦し、1勝1敗となった。

 先にリングに上がった挑戦者2人に「俺たちは次期共同WWE王者だ」と挑発を受けたAJスタイルズが続けてリングイン。「お前たちが戦うのは、このオレだぞ」と王者の風格をみせつけた。オーエンズから「今夜、オレとゼイン、それぞれとシングル戦をやろうじゃないか」と提案された1日2試合の不利なカードも承諾。シェイン・マクマホン・コミッショナーからオーエンズとゼインにセコンド禁止令が出され、無視した場合は即刻解雇のルールで試合が組まれた。

 1試合目にオーエンズとの顔合わせとなったAJスタイルズ。キャノンボール誤爆で左足を負傷したオーエンズを攻め込み、カーフ・クラッシャーでギブアップ勝利を挙げた。続くゼイン戦ではダメージの残った中で牛殺し、ペレキックで試合の主導権を得た。さらにリングサイドで担架に乗せられたオーエンズも攻撃したが、リングに戻った直後、ダメージ回復の時間を得たゼインからヘルヴァキックとブルーサンダーボムを浴び、フォール負けを喫した。