ボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅)が、27日に都内のジムで凱旋(がいせん)防衛戦へ向けて練習を公開した。

 2月4日に沖縄県武道館で、同級10位の元2階級制覇王者モイセス・フエンテス(30=メキシコ)と対戦する。2度目の防衛戦まで1週間とあって、スパーリングはマスで1回だけ披露。シャドー、サンドバッグ、バイクこぎなどで汗を流した。

 沖縄での世界戦は、81年に具志堅用高会長(62)が14度目の防衛に失敗して以来37年ぶりとなる。この日が入場券の一般販売開始だったが、たった14分で売り切れた。通常観客席は2700人を3000人まで増設したが完売で当日券はない。比嘉は「小さい会場で、入りたくても入れない人の方が多く申し訳ない。テレビを見てもらって楽しんでもらえれば」。

 そのためにも14年6月のデビューからの連続KO勝利を15に伸ばしたい。同じ沖縄出身の元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史らと並ぶ日本記録。。浜田氏も練習に駆けつけて「あの連打があれば大丈夫。ずっとKOで勝ち続けてもらいたい」と激励を受けた。沖縄での世界戦は過去日本人が3戦全敗のジンクスも「気にしていない」という比嘉。「スピードや総合的にもボクが上。KOじゃないとおかしい相手。必ず前半で決めたい」と凱旋KO防衛に絶対の自信を見せた。