日本が3月から再び東洋太平洋ボクシング連盟の本部になる。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内本部事務局長が6日に明かした。これまではフィリピンだったが、ミトラ前会長がずさんな運営責任などで辞任した。次期本部は韓国の予定だったが、同国内はコミッションが複数存在するなど混乱が続いている。そこで上部団体WBCの通達により、日本が14年以来7回目となる本部国を受け入れた。

 安河内事務局長は「日本は創設メンバーの責任がある。権威あるものに再建していきたい」と話した。主要国以外はプロモーター優先の運営で、ランキングも「メチャクチャ。王者が不当な扱いを受けている」。王者になれば4団体で世界ランキング入りできるよう働き掛けていくという。

 日本の本部受け入れを受けて、元日本ランカーでベトナムのサムライ・ジム尾島会長がこの日JBCを訪れて、同国の準加盟申請書を提出した。まだプロは確立されていないが、ジムのあるホーチミン市だけでアマ中心も約1000人のボクサーがいる。WBAアジアで同国初の王者が誕生し、帰国時には空港がパニックなったという。尾島氏は「プロをあこがれる選手は多く、チャンスを与えたい。加盟すれば大きな一歩」と話す。認可が下りれば、現地で東洋王座戦開催の窓口からスタートし、同国の組織づくりにも意欲を示した。