メインで行われたIWGPタッグ選手権で、掟破りの一手が飛び出した。

 初防衛戦に臨んだEVIL、SANADA組の相手はおのおのがIWGPヘビー級、NEVER無差別級王者を持つオカダ・カズチカ、後藤洋央紀。いきなりの難敵相手となったが、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の中核をなす2人の勢いが目立つ展開となった。

 両軍が一進一退の攻防を繰り広げるなか、勝負を決めたのは掟破りの一撃。10日の大阪大会でIWGPヘビー級王座に挑戦するSANADAが、王者オカダの得意技レインメーカーを当人にぶしかましてKOに追いこみ、EVILとのマジックキラーから後藤を追い込み、最後はEVILが得意技EVILで後藤をマットに沈めて3カウントを奪った。

 試合後、マイクを握ったのはなんとSANADA。寡黙すぎる男として言葉を発することもまれだったが、後楽園ホール初マイクで王者を挑発した。「おい、オカダ、大阪でそのIWGPのベルト、俺が取ってやるよ。せいぜい大阪までいろんな雨を降らせてくれよ」とレアな声色を会場に響かせた。