IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(30)が、歴代2位の10連続防衛に成功した。

 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)のSANADAをツームストン・パイルドライバーからレインメーカーという必殺フルコースで仕留め、32分12秒の死闘に終止符を打った。

 オカダは「正直、ここまで紙一重の戦いになるとは思わなかった。でも、これがSANADAの実力。やればできるじゃん」。笑顔には疲労の色も浮かんだが「やっかいな相手がまた1人増えたかな」と好敵手の出現を歓迎した。

 棚橋弘至の持つ最多記録V11に王手をかけた。その節目の防衛戦には「久々にIWGPジュニアヘビー級のチャンピオンとやりたい」として、同王者ウィル・オスプレイを指名した。「彼とは15年10月かな、1度シングルでやってる。“こんなにいいレスラーがいるんだ”と思った。外国人だけど、新日本らしい気持ちのこもった戦いができる。僕は彼を認めてます」。舞台は旗揚げ記念日の3月6日、東京・大田区総合体育館大会。「46年前(の旗揚げ興行)はアントニオ猪木対カール・ゴッチですか。今度はそれがオカダ・カズチカ対ウィル・オスプレイになります」と提案したドリームマッチに思いをはせた。