新日本プロレスの柴田勝頼(38)が、3月19日から開始する米ロサンゼルス道場での春季キャンプで、ヘッドコーチを務めることが5日に発表された。現在は昨年3月の試合後に発症した急性硬膜下血腫により長期欠場し、リハビリを続けながら復帰を目指している。

 「リハビリ然り、トレーニング然り、“いま出来る事”と“やれる事”を探す時期は通り越したと感じております。ここからは、『現在の自分がどこまでやれるのか?』……という部分での新たなる『挑戦』に対する意欲が湧き続けております。そのための環境を変えるべきだと考えた結果、気が付いた時にはロスにいました。タイミング良く、ロサンゼルスで新しく新日本プロレスの道場設立の話と重なったのも何かの縁です」。

 動機を説明し、今後の目標についても触れた。

 「ロサンゼルスは天候も良いですし、これ以上に条件のそろった環境はナカナカ無いと思うので、自分のトレーニングとリハビリを兼ねながら、ここロサンゼルスで当分の間、若い選手達に今まで自身がプロレスの経験で培ってきた根底にある基礎や知識や技術、そして精神論を後世にたたき込んでいきたいと考える様になりました。それが現在の自分にとっての最大限の“やれる事”でもあり、未来ある若者のためでもあり、何よりプロレス界のためでもあると考えております」。

 春季キャンプは23日までと、26~30日まで行われる。