昨年レッスルマニアで2度目の黒星を喫し、そのまま姿を消していた「デッドマン」が再び蘇った。世界王座16回の戴冠を誇るジョン・シナ(40)から何度となく対戦要求を受けてきたジ・アンダーテイカー(53)が祭典のリングに登場した。

 当初は観客として来場していたシナは関係者からの耳打ちを受けた後、コスチュームに着替えてリングに登場。会場がいきなり暗くなり、アンダーテイカーの登場を連想させたが、姿を見せたのはアライアス。会場のブーイングの中、軽くアライアスを蹴散らしたシナを覆うように、再び会場が暗転。鐘の音が鳴り響き、ついに本物のアンダーテイカーがステージに現れた。

 リングに入るとクローズライン(ラリアット)を決め、スネーク・アイズからランニング・ビッグ・ブート、レッグドロップと流れるように攻め込み、シナを圧倒。右手を高く突き上げた。一度はチョークスラムを回避されダウンを喫したものの、マットでムクリと起き上がるとチョークスラムを成功。最後は首を斬るポーズを決め、墓石式脳天くい打ち(ツームストーンパイルドライバー)で葬った。(米ニューオーリンズ=千歳香奈子通信員)