V2へ、巻くのはベルトだけじゃない!? ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が28日、秋に米国で予定する2度目の防衛戦に向けた合宿を沖縄県内で公開した。早朝、山中のクロスカントリー走の途中、口にしたのは常温の飲料。「昨日の練習で胃腸を久々にやって…。忘れたころにきますね。気を付けないといけないですね」と冷えた飲み物を避ける理由を明かした。

 前日、1キロのインターバル走の3本目に腹痛に襲われ棄権した。「もともと胃腸が弱い。ずっと気を付けていたんですが、ちょっと緩んだかな」。その前に氷の入った飲料を飲んだことで腹にきたという。肩が熱く、腹は冷たい。温度差を手に感じながら、あらためて対策の必要性を感じた。「だから、昨日の夜は腹巻きしました」と、熱帯夜でも腹を守った。

 腹巻きはプロ入り後から、胃腸対策で巻いていた。今回も持参したが、前日の棄権を警鐘と受け取り、「やっぱり気を付けないと」と良薬に。酷暑予報のこの夏も氷は口にしないとし、「温かいお茶とかも飲みます」と策を練る。これまでも人一倍気を付け、食事時に冷たいものから食べないなど習慣は身に付いているが、より一層気を配る。

 午後には195段の階段を10本駆け上がった。合宿を重ねる度に自己記録を更新している。「32歳で記録が出るのはうれしい。長く続けるものだな」。まずは腹を守り、これからも腰に巻かれたチャンピオンベルトを守る。【阿部健吾】