ボクシングのWBO世界ミニマム級王者山中竜也(23=真正)が10日、2度目の防衛戦に向けて神戸市内のジムで予備検診に臨んだ。13日に神戸市立中央体育館で戦う同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)と初顔合わせ。髪の一部がピンク色に染まった挑戦者を見て、山中は「印象としては、いい人そう。結構格好いいですよね、髪形とか。強そうです」と、率直な感想で周囲を笑わせた。

 一方のサルダールは、山中について「チャンピオンの顔を見て、燃えるものがある。試合が近くなって、闘志が湧いてきた」と力強い言葉。ピンク色の髪形の話題になると「本当は赤に染めようと思っていたんだけれど、美容師の(液の)混ぜ方がおかしくて、ピンクになった」と、思わぬ裏話を披露した。本当は持参したサングラスと同じく、赤にしたかったようだ。

 測定結果に関しては、山中の胸囲が3月の初防衛戦から2センチアップ。特別にトレーニングを変えてはいないといい、日々の強化が数字に表れた形だ。

 胸囲アップを指摘され「勝手に(自然に)です」と笑った王者は「自分でもパンチ力はついたと思う。力まずにリラックスして打ちたい」とキッパリ。同ジムによると、当日券の発売も予定している。