同級1位の挑戦者和気慎吾(31=FLARE山上)に10回TKOで敗れた王者久我勇作(27=ワタナベ)は完敗を認めた。

 序盤から攻めていく作戦が、2回にダウンを奪われてプランが狂ったという。5回までの公開採点で最大4ポイント差をつけられ、劣勢での後半となって終盤は前に出るしかなかった。最終回36秒でのTKO負けに「前半から流れができずに『やってしまった』と思いました。前半にポイントを取るつもりだった」と無念の表情を浮かべた。

 和気がボディーブローを嫌がっていたことは分かっていたものの「先にダウンを許して焦って、上(顔)ばかりになりましたね」と反省した久我は「自分の位置が分かる試合でした。和気さんが上だった、今日のところは。もし和気さんが世界王座を取ったら、自分の挑戦を受けてほしいですね」と口にしていた。