ノア新人の稲村愛輝(よしき=25)が正式にプロデビューした。

先輩レスラーの熊野準の胸を借り、果敢にエルボー連打やダイビングショルダーアタック、ブレーンバスターなどで果敢に挑んだ。スタミナ消耗とともに、テクニックと経験で上回る熊野の動きについていけず、2度目の逆エビ固めでギブアップ。5分55秒で敗れた。

8月5日の後楽園大会でのバトルロイヤル戦でプレデビューしていた稲村は「全力でぶつかることができました。今は(うれしさよりも)悔しさの方が強いです」と満足していなかった。

稲村は17年9月にノアに入門。デビュー戦の相手を務めてくれた熊野には道場で練習指導を受けている。「入門してからずっとお世話になっていた。熊野さんはすごく大きくて強かったです」。

柔道、相撲をバックボーンに学生プロレスも経験しており、体格は身長180センチ、体重も105キロとヘビー級の肉体を持っている。

「やっとスタートラインに立っただけ。あこがれの(GHCヘビー級王者)杉浦さんのように、ひと目見て強さの分かるようなヘビー級の選手になりたい」と自らの将来像を描いていた。