ボクシングの元WBO世界ミニマム、ライトフライ級王者で、同フライ級1位田中恒成(23=畑中)が18日、同級王者木村翔(29=青木)との世界戦(24日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)を前に名古屋市内の同ジムで練習を公開した。

WBAライト級王者ロマチェンコに並ぶプロ12戦目での世界最速3階級制覇がかかる。「3階級制覇という点のこだわりはない。KOができれば、と思いますが、勝つことだけに集中したい。これまでになく危機感があるので」と語った。

畑中清詞会長(51)が「ブルファイター。メンタル、体力両面でスタミナが非常にある」と称賛する王者に対し、田中は何度も「危機感」という言葉を口にした。“最強の敵”に対するリスペクトを胸に、フィリピンから2人のパートナーを呼び、約80ラウンドのスパーリングをこなした。

田中は「自分との戦いになる。どんな展開になるか、予想はしていません。リングに上がってみないと、本当の強さはわからない」と本番への抱負を語った。