新日本プロレスは7日、8日の両国国技館大会の前日記者会見を都内で開いた。メインで史上3度目のIWGPヘビー級王座“3WAY”戦に臨む、王者ケニー・オメガ、「ゴールデン☆ラヴァーズ」の盟友の飯伏幸太、IWGP USヘビー級王者codyが登場。9月30日(日本時間1日)に行った米国ロサンゼルス大会でのメイン後、3WAY戦を提案したcodyからマイクを握った。

「どのように3WAYになったかというのは、大変にシンプルで簡潔なことなんです。嫌いあっているわけでもない2人が戦うのはどうか。私がここで入り、悪い方向で破らなくても良いということで名乗りを上げた。歴史に残る最高の試合をお見せします」と宣言。オメガと飯伏、「ゴールデン☆ラヴァーズ」の盟友同士でのシングル戦に介入した意図を語った。

続いて口を開いたのは飯伏。「この3WAYが決まったことで、ちょっと正直自分は複雑な部分もあります。タイトルで3WAY、違和感がある。でも、試合は決まってしまった以上、全力でやるしかない。やるんですが、codyはベルトを持っているし、ケニーもベルトをかける。自分はかけるものがない。本当に、自分のプロレスのキャリアをかけたいと思います。それくらい本気で明日は戦います。伝説の試合になると思います」と、複雑な心境を明かしつつも、伝説というフレーズで共鳴した。

2人を受けて最後に出番となったオメガ。「こんにちは。あのさ、今日、ガイジンの英語のマイク多いので、半分くらいかな、日本語で頑張ります」と話し出し、大きな声援を浴びた。「試合が決まって、よく言われているのが、ケニーさん、王者としてイカれているんじゃないですか、なんで3WAYですか、と。いつもとは違う防衛ですが、3人とも自分たちの歴史をつくりたい。今までとは違う歴史。それはプロレスの未来のため。3人がパートナーとして素晴らしい試合を見せたいと思います」とまとめた。

05年10月に東京ドームで行われた藤田和之対蝶野正洋対ブロック・レスナー、14年5月に米国ニューヨークで行われたAJスタイルズ対オカダ・カズチカ対マイケル・エルガンに続く、4年5カ月ぶりの3WAYでのベルト争奪戦。3人とも友人同士という異例の人間関係で競われるだけに、どのような化学反応が起こるか注目となる。