WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が完敗で王座から陥落した。2度目の防衛戦で同級3位ロブ・ブラント(28=米国)に0-3(110-118、109-119×2)の判定負けを喫した。徹底研究を受け、速さに対応できず、劣勢が続いた。

米国内でも知名度に乏しかったブラントが、世界初挑戦でベルトをつかんだ。「人生最高の瞬間だ。村田は素晴らしい王者で、素晴らしい試合ができた」と自分でも驚いた様子。ラスベガス合宿を行っていた13年頃から村田を知る元世界王者のムスタファ氏を4カ月前にトレーナーに迎え、徹底した対策を練った成果を出した。再戦については「熟慮が必要だが、再戦交渉のテーブルにはつく可能性がある」と述べた。