総合格闘技のRIZIN榊原信行実行委員長(54)は17日、米国から帰国した羽田空港で、12月31日開催のRIZIN14大会(さいたまスーパーアリーナ)のボクシング5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)対那須川天心(20)戦について、緊急記者会見を行った。

両者は5日に対戦を発表後、8日にメイウェザーが中止をにおわすコメントを発表。榊原委員長は緊急渡米し、再度交渉。16日に、自身のツイッターを更新し「フロイド・メイウェザー選手とのミスアンダースタンディング(誤解)は解決しました。彼は12月31日大晦日にRIZIN14のリングで那須川天心選手と対決します」と、試合の予定通りの実施を発表していた。

榊原氏はメイウェザーとの交渉の経緯について「最初からノン・オフィシャル・バウト(非公式戦)ということで話をしていた。今回の試合は、メイウェザーにとってキャリア残る51試合目の試合ではない。エキシビションというとどうしてもぬるい試合に聞こえるし、日本の中では伝わりにくいので、スペシャル・チャレンジ・バウトとしたが、今度は海外のみなさんに伝わりにくい。お互いに動いている中で、言葉の間違いが多くの人に誤解を与えた。基本的に最初の契約と何一つ変えていない」と説明。試合のルールについてメイウェザーが「ボクシングのエキシビションでキックはなし。私はこの男(那須川)と9分間(3分3回)動き回る」と米メディアの取材に答えている点について「決してスパーリングではない。限りなくボクシングに近い、打撃攻撃のみのスタンディングバウト。KO決着ありの、3分3回のファイト。ただ、キックは入れられなかった。今後、裏拳はありなのか、細かいルールを詰めていく」と話した。榊原氏はさらに「メイウェザーは(パンチは)当たらないでしょう。そんなこと(KO)あるわけないと考えているかもしれないけど、天心が相手に本気モードのスイッチを押させるかどうか」と、那須川の頑張りに期待した。