ボクシングの前IBF世界ミニマム級王者京口紘人（25＝ワタナベ）が12月31日、マカオで2階級制覇王者でWBA世界ライトフライ級王者のヘッキー・ブドラー（30＝南アフリカ）に挑戦することが29日、発表された。

4階級制覇を狙う井岡一翔（29）と同日同会場で、京口は2階級制覇を目指す。初めての海外世界戦が2階級制覇挑戦となる京口のため、アルコール好きの井上孝志トレーナーも約1カ月間の断酒で験担ぎするという。

京口は「もともと自分もお酒は飲まないですが、2カ月以上前からお酒を飲んでいない。減量も2カ月前ぐらいからやっているし、（転級で）動けるようになった。不安はないです」と自信の笑み。井上トレーナーも「今日から断酒してコーヒー牛乳で過ごします。ボクも（断酒と）戦います」と二人三脚で海外での世界王座奪取を成功させる意欲を示した。

ブドラーが保持しているWBA世界ライトフライ級ベルトは、もともとジムの先輩となる元同級王者田口良一が保持していた。5月の2団体王座防衛戦で判定負けした先輩のあだ討ちとなる一戦でもある。京口は「あのベルトをジムに取り戻したいですね。先日、田口さんからも『ブドラーに勝てるよ』と言われました。自信を持ってマカオに行きたい」と気合を入れ直していた。