大みそかに中国マカオでのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで京口紘人(25=ワタナベ)を迎え撃つスーパー王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)が28日、現地で練習を公開した。5月に京口のジムの先輩、田口良一からベルトを奪った男は「キョウグチがリベンジを狙っていることは知っているけど、自分は好きなボクシングをして、ファンを楽しませたいだけだ」と語った。

ブドラーは07年のプロデビュー以来、ミニマム&ライトフライ級で戦い続け、世界2階級制覇を達成。多くの選手が苦しむ減量も「アマチュア時代は苦労したけど、プロになってからは苦しんだ覚えはないね」ときっぱり。「今回ももうアンダー(ライトフライ級リミットの48・9キロ以下)。普段から51キロ、増えても52キロにはいかないようコントロールしている」と話した。

減量苦のない分、調整は当然のように順調だ。「キョウグチはとてもスピーディーないい選手。KO? 勝てればどっちでもいいよ」と決戦を前に余裕たっぷりだった。