WBO世界スーパーライト級2位で米トップランク社と契約する岡田博喜(29=角海老宝石)が13日、プロ初黒星を喫した米2戦目を終え成田空港に帰国し、現役続行する意向を明かした。

10日に米カリフォルニア州フレズノで前WBO世界ライト級王者レイムンド・ベルトラン(37=メキシコ)と対戦。9回TKO負けしたが、2回に相手の膝を崩れさせるなど力を見せた。最後にくらった右フックで耳から流血し、試合後に病院でチェックを受けたが異常はなし。顔も多少の傷が残るだけで、ダメージはない。ベルトランと「キャリアーの差があった」と認めた上で「(試合中)勝てるな、と思いました。悔しいですよ」。負けたが自信は揺るがなかった。「今回手が届かないと感じたら、若くはないので辞めようと思っていましたが、やります」。引き続き、世界挑戦に向け現役を続けるとした。

世界的に層の厚い中量級で、しかも知名度のあるベルトラン相手に好戦したことは大きい。現地で観戦した妻愛夕さんは「試合中携帯で名前を検索してくれている人がたくさんいました。試合後も、知らないファンの人たちから『良かったと伝えてくれ』『オカダは絶対戻ってくる』など、声をかけてもらいました」と話した。

岡田は次戦について「トップランク社次第じゃないですか。日本で試合をするのは引退試合。契約をした時点から試合は海外でやるものと考えている」と話す。しばらく休養を取り、再始動する。